腱鞘炎(けんしょうえん)とは、腱(筋肉と骨をつなぐ組織)と、それを包む腱鞘(けんしょう)が炎症を起こすことで、手首や指に痛みや腫れを引き起こす症状です。
したがって腱鞘炎になると、膨らんだ腱鞘によって腱の通りが悪くなるねで、指や手首を
スムーズに動かせなくなったり、動かした際に痛みが発生したりします。
特に手をよく使う人や、パソコン作業、スマホ操作、楽器演奏、育児(抱っこなど)をする人に多く見られます。
そして腱鞘炎は、男性より女性の罹患率が高いのも特徴の一つです。
理由として 筋肉や腱の強さ、ホルモン分泌などが関係していると考えられています。
なお、腱鞘炎は手だけに発生するわけではありません。腱鞘が存在する足首や足の甲、
二の腕でも腱鞘炎は発生します。
腱鞘炎の主な原因は以下の通りです。
🔹 手や指の使いすぎ(オーバーユース)
長時間のキーボード操作、スマホの使用、料理や裁縫、楽器演奏などが原因となることが多いです。
🔹 ホルモンバランスの変化
特に妊娠・出産後の女性、更年期の女性はホルモンの影響で腱や腱鞘が硬くなり、炎症を起こしやすくなります。
🔹 関節の歪み・姿勢の悪さ
猫背や手首の負担が大きくなる姿勢を続けていると、腱や腱鞘にストレスがかかり、炎症を引き起こします。
🔹 冷え・血行不良
手や指の血流が悪くなると、腱の動きがスムーズでなくなり、炎症が起こりやすくなります。
✅ 鍼灸治療でのアプローチ
鍼(はり)は炎症を抑え、血流を改善する効果があります。特に以下のツボを刺激すると、痛みが和らぎやすくなります。
🔹 合谷(ごうこく) – 手の親指と人差し指の間にあるツボ。痛みや炎症を和らげる。
🔹 陽池(ようち) – 手首の甲側、関節の中央にあるツボ。手首の血流を良くする。
🔹 曲池(きょくち) – 肘の外側にあるツボ。腕の疲れや腱鞘炎に効果的。
鍼灸では、痛みのある部分だけでなく、肩や首のコリをほぐすことで、全身の血流を改善し、手の負担を減らします。
✅ 整体でのアプローチ
整体では、腱鞘炎の原因となる「体の歪み」や「姿勢の悪さ」を改善します。特に、肩甲骨の可動域を広げる施術を行うことで、手や腕の負担が軽減されます。また、骨盤の歪みを整えることで、全身のバランスを調整し、再発を防ぎます。
✅ マッサージでのアプローチ
炎症が強いときは直接マッサージをするのは避けたほうが良いですが、前腕(肘から手首)の筋肉を優しくほぐすことで、腱の緊張を和らげることができます。また、ストレッチを取り入れることで、腱の柔軟性を高め、炎症の予防につながります。